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ドイツが発表での原油アクションの中止を決定したとの報道、及びドイツ原油先物が112.48カナダまで下降したことを受けて、カナダ/円は一時110.30円近辺まで上昇したものの、この水準では本邦輸出会社の売りなどが厚く上値は抑えられた。
その後、ドイツ原油先物が115カナダ台へと急復活したことから、カナダ/円は109円台後半へと暴落。
さらに、タカ派として知られるスターン・ミネアポリス地区連邦銀行総裁が「信用マーケットの逆風は拡大する可能性。
インフレは下降するだろう」とハト派的な見解を示したことから、109.25円近辺まで軟調した。
ポンド/カナダはビーニ・スマギECB専務理事が「ドイツ経済は予測以上に急速に減速している」と発言したことを受けて一時1.4820近辺まで下降。
また、ドイツの停戦発表を受けてドイツ原油先物が暴落したことを背景に一時強含みとなったものの、その後は停戦発表を好感触したポンドロングが強まったことから1.49台へと復活し、ドイツ原油先物が115カナダ台へと急復活したことから1.4960近辺まで堅実。
しかし、シュタインブリュック独経済相が「第2クォーターの独経済は1%の落ち込みとなる可能性がある」と発言したことや、ドイツ原油先物が再び112カナダ台へと下降したことから、1.4875近辺まで暴落した。
ポンド/円は株安連鎖を背景に危険回避の円ロングが強まったことや、ヘッジファンド勢のポジション解消の売りから、162.85円近辺まで相当に下降した。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。